チューダーのペラゴスは、同じ名前でも装着方法や機能の異なるモデルを含むコレクションです。39mmのモデル、日付を備える42mmモデル、左側にリューズを置くLHD、ストラップバーを固定したFXD、1,000m防水のウルトラでは、比較するときの着眼点が変わります。
選ぶ順番は、防水数値の大小よりも「ブレスレットかストラップか」「腕に収まるか」「必要な表示・機能があるか」から考えると整理しやすくなります。この記事では公式資料の代表型番を照合し、ペラゴスの違いを購入前の確認項目へ結び付けます。実機を使い比べたレビューではありません。
ペラゴスは、シリーズ名だけで仕様を決めない
公式のペラゴス紹介では、39をコンパクトで多用途のモデルとして説明する一方、ペラゴス、LHD、FXDについては専門的な潜水用途との関係を示しています。現在はウルトラやFXD GMTなどもあり、全モデルを「同じ時計のサイズ違い」として扱うと、構造や表示の差を見落とします。チューダー公式:ペラゴス39
ブラックベイにも関心がある場合は、ブラックベイの歴史と54・58の違いから読み比べられます。「どちらが上か」とシリーズ全体を順位付けするより、購入候補の型番を一つずつそろえる方が、違いを具体的に判断できます。
代表5モデルを、型番をそろえて比較する
以下は2026年10月14日に確認した公式仕様です。FXDはブラックダイアルのM25717N-0001を取り上げています。旧型、別素材、別機能のモデルにそのまま当てはめる表ではありません。
| モデル・対象型番 | ケース径/防水表記 | 機械/持続時間 | 比較の入口 |
|---|---|---|---|
| ペラゴス39 M25407N-0001 |
39mm/200m | MT5400 約70時間 |
小さめのケースとT-fitクラスプ |
| ペラゴス M25600TN-0001 |
42mm/500m | MT5612 約70時間 |
3時位置の日付とブレスレット |
| ペラゴスLHD M25610TNL-0001 |
42mm/500m | MT5612-LHD 約70時間 |
9時位置のリューズ |
| ペラゴスFXD M25717N-0001 |
42mm/200m | MT5602 約70時間 |
固定バーとストラップ |
| ペラゴス ウルトラ M2543C1A7NU-0001 |
43mm/1,000m | MT5612-U 65時間 |
防水設計とMETAS認定 |
表の出典:各型番の公式製品ページ(39/42mm/LHD/FXD/ウルトラ)。いずれも機械式自動巻きです。
39と42mmは、直径の差を装着感で確かめる
ペラゴス39の対象型番は、グレード2チタニウム製ケースで厚さ11.8mm。ブレスレットにはT-fitクラスプを備えます。一方、42mmのM25600TN-0001はチタニウムとスチールを使うケースで厚さ14.3mm、日付表示とヘリウム排出バルブを備えています。
ここで購入者が確かめたいのは、「3mm小さいから必ず合う」ということではなく、袖口との接触や、腕を曲げたときのケースの当たり方です。店頭では正面だけでなく側面も見て、ブレスレットの調整後に時計がどの位置で落ち着くか確認します。
チタニウムという素材名だけで、完成した時計の重さや快適さを断定することも避けます。ブレスレットの長さや構造が異なるので、比較するなら自分に合わせた状態で見るのが実用的です。測る項目はケース径・縦・厚さと試着の確認点にまとめています。
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LHDは、左側のリューズに意味がある
LHDはLeft-Hand-Driveの略で、公式は左利きのダイバーが右腕に着用できる設計として説明しています。対象型番はリューズが9時位置、日付が3時位置。日付は偶数日が赤、奇数日が黒という表示にも特徴があります。チューダー公式:LHDの設計背景
右利き・左利きという分類だけで購入候補から外す必要はありませんが、見た目だけで選ばず、着けたい腕でケースの当たり方を確認しましょう。時刻合わせのしやすさも、普段の時計と同じとは限りません。リューズ位置の違いを、自分の使い方に照らして確認するモデルです。
FXDは、ストラップとベゼルの役割から読む
FXDの名前は、ケースに固定されたストラップバーに由来します。公式は初代FXDの発表を2021年と説明しています。一般的な取り外し式バネ棒を前提とする時計とは取り付け構造が異なるため、交換ストラップは幅だけでなく、固定バーに対応する形かも確認します。チューダー公式:FXDの背景とGMT
表のブラックダイアル、M25717N-0001は60分目盛りの逆回転防止ベゼルを備えます。一方、フランス海軍との共同開発を説明するネイビーブルーのFXDでは、水中ナビゲーションの区間ごとの時間を計るカウントダウンの用途が示されています。色だけの違いとして選ばず、ベゼルの目盛りと機能を対象型番で確かめてください。チューダー公式:水中ナビゲーション向けFXD
さらにFXD GMTは時差のある複数の時間を読む機能を備えます。FXDという名称が共通していても、すべてが同じ計時機能ではありません。この記事の5モデル表は選び方の入口であり、FXD全機種を網羅するものではありません。
ウルトラは、防水数値と認証を分けて理解する
ウルトラの対象型番は、43mm径・厚さ14.5mm、1,000m防水、ヘリウム排出バルブを備えます。MT5612-UにはCOSCとMETASの認定表記があり、公式はMETASの検査対象として精度・耐磁性・防水性・パワーリザーブを説明しています。
持続時間は65時間で、表のほかの4モデルの約70時間とは異なります。認証が増えることと、持続時間が長くなることは同義ではありません。自分に必要な条件を、精度の認証、防水、厚さ、駆動時間に分けて比較すると、ひとつの数値だけで結論を出さずに済みます。
防水表記が大きいほど普段の生活で扱いやすい、とも限りません。購入時には装着感と扱い方を確認し、水中での使用は対象時計の説明書と状態に応じて判断してください。表記の基礎は腕時計の防水表示の読み方で整理しています。
購入候補を絞るための確認メモ
次の表は公式の性能評価ではなく、編集部が提案する比較手順です。気になる2本を同じ条件で試すために使えます。
| 自分への質問 | 確認すること |
|---|---|
| 普段は何を腕に着けたいか | ブレスレットかストラップか。留め具と調整方法 |
| 仕事中や移動中に邪魔にならないか | 厚さ、袖口への収まり、手首を動かしたときの接触 |
| どの表示を使うか | 日付、経過時間、別のタイムゾーンなど、実際に必要な機能 |
| 中古品の価格を比較できているか | 型番、状態、付属品、整備記録、販売店の保証条件 |
たとえばブレスレットで日常使いを考えるなら、まず39と42mmを試着し、日付の必要性と厚さの差を確かめる方法があります。ストラップを前提に選ぶならFXDの固定構造から確認します。左側のリューズに関心がある場合はLHD、ウルトラの機能に関心がある場合は43mmケースを実際に着けて判断します。これは人気順や性能順位ではなく、比較を始める順番の提案です。
ペラゴスの資産価値は、型番と個体条件を分けて見る
本記事の仕様表から、将来の値上がりや売却価格は判断できません。防水数値、海軍との関係、ケース素材が魅力でも、それだけで市場価格が維持されるとは言えないためです。
価格を調べる際は、まず同じ型番の販売例にそろえ、ブレスレットや付属ストラップ、保証書、整備内容、外装の状態を確認します。そのうえで中古販売価格と買取提示額を分けて記録します。掲載価格は売買成立額ではないので、複数の数字を平均する前に、どの種類の価格かを確認することが大切です。
調べ方は高級時計の相場の調べ方、個体ごとの比較項目は時計の査定額を左右する条件を参照してください。今回は中古取引の実測調査を行っていないため、リセール率や値上がり予想は掲載していません。
ペラゴスを選ぶときは、最初に着け方、次にサイズと必要な機能、最後に対象個体の条件と総支出をそろえると、比較の理由を自分の言葉で説明できます。ほかのモデルを探す場合は、チューダーの時計一覧へ進めます。
情報確認日:2026年10月14日。製品仕様は記載した型番と確認時の公式資料に限定しています。アイキャッチはAI生成の図案で、実物の時計や性能を再現した画像ではありません。


