ロレックス オイスターパーペチュアル――名前の意味、5つのサイズ、2026年の新しい素材

Oyster Perpetual 34; source identifies ref.124200 ブランド・モデル
写真:EMore98 / CC BY-SA 4.0 / 出典・利用条件 / ライセンス。掲載元日付は製造年ではない。2026年新作ではなく、内部や当初部品との一致は未鑑定。 加工記録:none

オイスターパーペチュアルは、中央の3本の針で時・分・秒を示す、日付窓のないロレックスです。表示は簡潔ですが、ケースの大きさが違えば搭載する機械も変わります。2026年にはゴールドやイエローロレゾールの新作も発表され、素材の選択肢が広がりました。

まず名称の意味を押さえ、サイズと機械、近年の変更を順に見ていきます。資料・公式掲載仕様の確認日:2026年10月8日(価格の確認日は価格欄に別記)。

日付窓を持たない黒文字盤のオイスターパーペチュアル34の参考写真
写真:EMore98/Wikimedia Commons掲載元/CC BY-SA 4.0。掲載画像は加工なし。掲載元はRef.124200と説明しています。掲載元の日付2024年10月31日は製造年を示すものではありません。2026年の新作写真ではなく、内部の機械や当初部品との一致を鑑定した写真でもありません。

オイスターとパーペチュアルは、それぞれ何を表すか

ロレックスの公式年表では、1926年に防水・防塵を目指した密閉構造の「オイスター」、1931年にローターを用いる自動巻き機構「パーペチュアル」が登場します。現在の名称には、外から機械を守るケースと、腕の動きを巻き上げに使う仕組みという二つの技術が含まれています。ロレックス公式年表・1926〜1945年

パーペチュアルは、この文脈では永久カレンダーを意味しません。腕から外して巻き上げが止まれば、蓄えた動力を使い切ったところで時計も止まります。「自動巻き」と「動力を補わず永久に動く」は別のことです。

また「オイスターパーペチュアル」という言葉は、デイトジャストなどの正式名称にも使われます。たとえば公式年表は1945年のデイトジャストを、この技術体系を受け継ぐモデルとして扱っています。一方、製品を探すときの「オイスターパーペチュアル」は、日付窓のない3針の独立したモデル名です。名称の一部分が共通でも、同じモデルにはなりません。ロレックス公式年表・デイトジャストの誕生

5つのサイズと、二つの機械

公式概要に掲載されるケース径は28・31・34・36・41mm。小さい三つはキャリバー2232、大きい二つは3230という組み合わせです。以下は現行掲載仕様の基本整理で、歴代の同じサイズすべてに当てはまる表ではありません。ロレックス・オイスターパーペチュアル概要

ケース径 機械 パワーリザーブの公称値 比較するときの要点
28mm 2232 約55時間 小型系統の機械を搭載
31mm 2232 約55時間 径だけでなく文字盤との組み合わせも確認
34mm 2232 約55時間 36mmとは搭載機械が異なる
36mm 3230 約70時間 41mmと同系統の機械
41mm 3230 約70時間 2025年にケース形状などを更新

2232はシリコン製のシロキシ・ヘアスプリング、3230はブルー・パラクロム・ヘアスプリングとクロナジー・エスケープメントを採用します。両者は単にケースに合わせて同じ機械を拡大・縮小したものとして扱えません。ロレックス・2025年発表資料

パワーリザーブは十分に巻き上げた状態から動き続ける時間の目安です。日常の装着時間や腕の動きによって巻き上がり方は変わるため、「一度着ければ必ず55時間/70時間動く」という意味ではありません。また、ケース径だけでは厚み、重さ、腕に載せた感覚までは分かりません。

2025年は文字盤だけでなく、41mmの形も変更

2025年の公式発表では、28mmのラベンダー、36mmのベージュ、41mmのピスタチオというマットなラッカー文字盤が紹介されました。41mmではケース形状を見直し、オイスタークラスプも細身にしています。色が似ている個体を比較する場合でも、発表時期と仕様を合わせて見る必要があります。ロレックス・2025年の新作

ここで挙げた三色は、その年の発表で紹介された組み合わせです。「どの色でも5サイズすべてから選べる」とは読み替えません。現在掲載されている組み合わせは、公式のモデル一覧で個別に確かめられます。ロレックス・モデル一覧

文字盤の色と、表面の仕上げを分けて見る

2025年に紹介されたラベンダー、ベージュ、ピスタチオの文字盤は、ラッカーによる色とマットな表面を組み合わせています。ラッカーという言葉だけで、強いつやのある面を想像しないことがポイントです。同じ色名でも、表面が光をどう見せるかによって時計の印象は変わります。ロレックス・マットなラッカー文字盤

正面の色を見た後は、斜めからの写真で文字盤とベゼルの光り方を見比べてください。磨かれたドーム形ベゼルと、つやを抑えた文字盤を分けて観察すると、日付窓のない簡潔な顔にも、表面の違いがあることに気付きます。色の好みだけで候補を絞り込まず、光の下でどのような見え方を望むかを考えるための見方です。

2026年、素材と文字盤の選択肢が広がる

2026年の発表を踏まえると、このモデルを「オイスタースチールだけのシリーズ」と説明するのは適切ではありません。過去の発表資料にある素材の説明は、その時点のラインアップとして読む必要があります。

41mm:ゴールドのベゼルとリューズ、スチールのブレスレット

オイスター誕生100年の節目に発表された41mmは、イエローロレゾール仕様です。ベゼルとリューズにイエローゴールドを使いますが、ブレスレットは全体がオイスタースチール。一般に連想されやすい、中央のコマもゴールドという構成とは異なります。

スレート色の文字盤の6時位置には「100 years」、リューズには「100」の意匠を備えます。搭載機械は3230で、公称パワーリザーブは約70時間です。ロレックス・2026年オイスターパーペチュアル41

36mm:「ジュビリー」は文字盤の模様を指す

36mmの新作には、ロレックスの文字を組み合わせた10色のジュビリーモチーフが採用されました。この「ジュビリー」は文字盤の模様の名称です。時計には3列リンクのオイスターブレスレットが付き、ジュビリーブレスレットを採用したという意味ではありません。

ケースはオイスタースチール、機械は3230。名称だけで帯の種類まで推測せず、文字盤とブレスレットを別々に確認すると混同を防げます。ロレックス・2026年オイスターパーペチュアル36

10色は、一度にまとめて載せるわけではない

2026年の36mmの公式説明では、ジュビリーモチーフの色を一色ずつ順に施すとされています。文字と図形の位置を合わせながら、多色の模様を構成する作りです。遠目には色の集まりに見えても、近づいて文字の輪郭を追うと、ロレックスの名前を使った図案だと読み取れます。ロレックス・10色の模様を作る工程

この仕様は表示機能を増やしたものではなく、中央の3針で時刻を示す構成を保ちながら、文字盤の表情を変えた例です。無地の文字盤と比較するときも、機能数の差ではなく、時刻マーカーや針と背景の模様がどう見えるかに注目すると、好みを整理しやすくなります。

28mmと34mm:ゴールドと天然石の時刻マーカー

28mmには18ctイエローゴールド、34mmには18ctエバーローズゴールドの新作が発表されました。紹介された仕様の文字盤は、それぞれグリーンストーン色とブルーストーン色のラッカー仕上げです。

天然石が使われるのは、これらの仕様では3・6・9時位置の時刻マーカーです。28mmはヘリオトロープ、34mmはデュモルチェライト。文字盤全体が天然石という説明にはなりません。両者とも2232を搭載し、公称パワーリザーブは約55時間です。ロレックス・2026年オイスターパーペチュアル28と34

ゴールドの面と、三つの石のマーカー

2026年に紹介されたゴールド製28mm・34mmは、ケースとブレスレットの大部分をサテン仕上げとし、ドーム形ベゼルは磨いて仕上げています。貴金属の色だけでなく、穏やかな光沢の面と、光を反射する外周の組み合わせが特徴です。ロレックス・ゴールドモデルの仕上げ

さらに、天然石を使う仕様では3・6・9時のマーカーに石ごとの色の表情があります。ヘリオトロープは緑の濃淡、デュモルチェライトは明暗のある青がメーカー資料で説明されています。見る場所を文字盤の地の色から三つのマーカーへ移すと、ラッカーと天然石が別々の役割を担っていることが分かります。

同じ3針のモデルでも、無地のマットな文字盤、多色の文字模様、石のマーカーでは、視線を引く場所が違います。サイズと搭載機械を決めた後に、どの部分の表情を楽しみたいかを見比べると、素材名だけでは捉えにくい違いが見えてきます。

素材と文字盤を指定した国内価格

価格確認日:2026年9月28日。ロレックス公式の日本向け税込希望小売価格です。2026年の新しい素材・文字盤を含め、下記の仕様に限った額を示します。

対象・仕様価格区分・出典
134303-0001
41 mm/イエローロレゾール – オイスタースチール&イエローゴールド/スレート
1,428,900円国内希望小売価格(税込・ロレックス公式)
価格の出典
126000-0016
36 mm/オイスタースチール/マルチカラー、ジュビリーモチーフ
996,600円国内希望小売価格(税込・ロレックス公式)
価格の出典
126000-0014
36 mm/オイスタースチール/ブラック
996,600円国内希望小売価格(税込・ロレックス公式)
価格の出典
276208-0002
28 mm/18 ct イエローゴールド/グリーンストーンカラー
4,687,100円国内希望小売価格(税込・ロレックス公式)
価格の出典
124205-0002
34 mm/18 ct エバーローズゴールド/ブルーストーンカラー
5,936,700円国内希望小売価格(税込・ロレックス公式)
価格の出典

36mmのジュビリーモチーフは文字盤の意匠であり、ブレスレット名ではありません。ゴールド、ロレゾール、スチールの価格差には外装の構成が含まれます。掲載価格と在庫・購入機会は別の情報で、中古価格や旧型の相場を示す表ではありません。

価格・在庫・受付条件は変わることがあります。購入や依頼の際は、対象の仕様と最新の支払総額をご確認ください。

デイトジャストやエクスプローラーとの読み分け

オイスターパーペチュアルを理解するときは、他モデルとの表示の違いも手がかりになります。日付を窓で読みたいならデイトジャストの設計、3・6・9の数字を特徴とする3針時計ならエクスプローラーの設計が比較対象です。

オイスターパーペチュアルを一つの仕様として捉えるより、「サイズ」「機械」「素材」「文字盤」「発表時期」を順に確認する方が違いを把握しやすくなります。写真の色や名前だけで型番や世代を決めず、個別の製品資料に戻ることが基本です。本稿は名称と現行系統、2025・2026年の変更を整理したもので、旧型番・旧文字盤の全世代一覧ではありません。