サブマリーナーの価格を調べるときは、日付表示の有無とリファレンスを最初に確認します。「黒いサブマリーナー」という条件だけでは、異なるモデルや世代が混ざるためです。
ここでは、公式仕様を確認できたRef.124060とRef.126610LNを例に、比較する条件のそろえ方を説明します。両モデルの相場や、どちらが将来高く売れるかを判定する記事ではありません。
日付表示の有無で、比較対象を分ける
| 項目 | Ref.124060 | Ref.126610LN |
|---|---|---|
| 公式名称 | サブマリーナー | サブマリーナー デイト |
| ケース径 | 41mm | 41mm |
| 素材 | オイスタースチール | オイスタースチール |
| 日付表示 | なし | あり |
| 文字盤・ベゼルの色 | ブラック・ブラック | ブラック・ブラック |
| キャリバー | 3230 | 3235 |
出典:ロレックス公式:124060、ロレックス公式:126610LN。日本語の公式製品ページで対象モデルの仕様を再確認しています。価格は後段の保存記録と区別しています。

両者は外観に共通点がありますが、日付表示と機構が異なります。日付の有無による使い勝手の好みと、同条件の中古価格を比べる作業は別に進めましょう。
中古品の説明で「ノンデイト」と表記されている場合も、愛称だけで判断せず、型番を確認します。
関連ガイド:ロレックスの資産価値をどう見る?モデルと購入条件の確認点、デイトナの資産価値を読む|リファレンスと価格条件の確認点、GMTマスターIIの価値を読む|ベゼル・素材・ブレスレットの違い。
日付の有無は、普段の使い方から選ぶ
日付を時計で確認したいか、文字盤をすっきり見たいかは、資産価値とは別に決めてよい選択です。購入候補を試着できる場合は、時刻と日付の読みやすさに加え、ケースとブレスレットの収まりも確認します。どちらも41mmという仕様だけで、手首に合うかまでは決まりません。
日付付きの候補については、日付表示とその調整を含む点検内容を確認します。日付なしの候補と見積もりを比べる際も、キャリバーが異なるため、一方で聞いた整備条件をもう一方へ移さないようにします。使用する機能への好みを先に決めると、別型番の安い価格を見て比較の条件を変えてしまうことを防げます。
素材や色の違う時計を一つの相場にまとめない
サブマリーナーというシリーズ名だけで検索すると、異なる素材、色、世代の時計が候補に入ります。価格を集める段階で、リファレンスと仕様を記録してください。
特に、写真では黒に見える、販売名が似ているといった理由だけで同一仕様と判断しないようにします。公式資料、商品説明、対象個体の写真を照合し、分からない点は販売店に尋ねます。
古い世代の時計には、現在の公式ページにある仕様をそのまま当てはめません。サイズ、機構、部品の仕様は、対象リファレンスの資料で別に確認する必要があります。
比較表は「モデル」と「個体」の2段階で作る
型番をそろえた後も、個体条件によって比較の前提が変わります。
| 項目 | 比較時の記録 |
|---|---|
| 状態 | 傷、打痕、ガラスやブレスレットの状態 |
| 履歴 | 整備、部品交換、外装仕上げの記録 |
| 付属品 | 箱、保証書、余りコマの有無と点数 |
| 保証 | メーカー・販売店の区別、期間、対象 |
| 価格 | 販売価格か買取見積もりか、確認日 |
「同じ型番なら安い方が得」と決める前に、購入後に必要な作業がないか確認します。逆に、高い個体についても、何の条件が違うのか説明できるかを見ることが大切です。
比較情報の集め方は、高級時計の相場の調べ方で扱っています。
調整機構があっても、余りコマを確認する
今回の2モデルの公式仕様には、オイスターブレスレットとグライドロックによる長さの微調整機構が示されています。ただし、微調整できることと、中古個体の現在の長さが自分に合うことは別です。装着されているコマ、付属する余りコマ、必要な調整作業を販売店に確認します。
外装の評価も「きれい」という一語だけでは比較しにくいため、気になる傷や打痕の位置を写真で確認し、ポリッシュなどの履歴が分かるかを尋ねます。交換部品がある場合は部位と記録を残し、その事実だけで値上がり・値下がりの幅を決めつけないようにしてください。
防水性能の仕様と、中古個体の現在の状態を分ける
メーカーが示す仕様はモデルを理解する資料ですが、過去に使われた個体の現状を検査した結果ではありません。購入する時計について、防水検査や整備の実施内容を確認しましょう。
ロレックスの公式サービス手順には、整備工程で防水性を検査することが説明されています。販売店の「整備済み」という表示が、どの作業を含むのかは別途確認が必要です。ロレックス公式:オーバーホールの手順
中古個体について販売店へ聞く文例
この個体の直近の防水検査について、実施日・依頼先・検査内容・結果が分かる記録はありますか。検査後に修理やケースを開ける作業をしている場合、その後の再検査についても教えてください。想定する使用場面は[記入]です。この個体について案内される使用上の注意も確認したいです。
「検査済み」という回答だけで、現在もすべての場面で使えると判断せず、販売店が説明する条件と対象モデルの取扱案内を確認します。記録がない場合は、検査の有無や結果を確認できていないものとして扱ってください。
検査と整備の記録を、同じ日付だと思い込まない
保証書の日付、オーバーホールの実施日、防水検査の日付は、それぞれ意味が異なります。保証書が新しいという理由で直近の防水検査が済んでいるとは扱わず、どの資料がどの作業を証明するのかを対応させて記録します。対象個体の番号や販売店の商品番号と記録が対応することも確認しましょう。
公式サービスの案内では、時計を点検して見積もりを作り、了承後に作業を開始する手順が示されています。購入前に追加整備が必要と分かった場合は、販売価格と未確定の整備費を分け、見積もりを受けてから総支出を判断します。過去の検査結果だけで、現在の使用条件まで確約されたと考えないことが大切です。
価格差と、売却時の手取りを混同しない
Ref.124060とRef.126610LNの販売価格に差があっても、その差が将来の売却額や回収率の優劣をそのまま示すわけではありません。購入額が違えば、同じ比率で売れた場合でも負担額は変わります。
実際に売却を考えるときは、型番と付属品、状態を伝えて個別の見積もりを取ります。掲載中の販売価格から一律の割合を引いて、買取額を確定させないようにしましょう。
時計の査定額の確認点を使えば、見積もりに必要な情報を整理できます。購入時には高級時計購入前チェックリストも利用してください。
サブマリーナーの比較では、まず型番と仕様をそろえ、次に個体条件をそろえる。この順序で進めると、見つけた価格差が何によるものかを検討しやすくなります。

買う候補と売る予定の時計が別型番なら、二つの見積もりも別々に集めます。買い替えで実際に用意する金額は、購入側の支払総額から売却側の手取りを差し引いて確認します。下取りの値引きと査定額がまとめて示されたときは内訳を聞き、購入価格だけを見て条件が有利と判断しないようにしましょう。
日付なしと日付付きの価格記録
価格の保存記録:2026年9月28日。以下は前回の原稿に記録された国内希望小売価格です。2026年10月11日の公式仕様の再確認時には円価格を取得できなかったため、現在の定価としては扱いません。購入時は国内正規品販売店で最新の支払総額を確認してください。中古販売価格や買取見積もりを示す表ではありません。
| 対象・仕様 | 価格 | 区分・出典 |
|---|---|---|
| 126610LN-0001 41 mm/オイスタースチール/ブラック/オイスター(3列リンク) | 1,683,000円 | 9月28日の保存記録:国内希望小売価格(税込・ロレックス公式) 価格の出典 |
| 124060-0001 41 mm/オイスタースチール/ブラック/オイスター(3列リンク) | 1,494,900円 | 9月28日の保存記録:国内希望小売価格(税込・ロレックス公式) 価格の出典 |
二つは別の型番です。日付なしの価格を分母にして日付付きの中古品のプレミア率を計算すると、仕様差が混ざります。基準にするのは、売買する個体と同じリファレンスの価格です。
価格・在庫・受付条件は変わることがあります。購入や依頼の際は、対象の仕様と最新の支払総額をご確認ください。
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資料再確認・改稿日:2026年10月11日。仕様は上記の対象リファレンスに限定しています。別表には9月28日の国内希望小売価格の保存記録を掲載しています。現在の中古相場や将来の売却額は算出していません。


