ロンド ドゥ カルティエとは?マストとルイ、サイズ・素材・機械の違い

丸いケース、ローマ数字、青い針を備えたカルティエ ロンドの参考写真 ブランド・モデル
参考写真:EMore98「Cartier Ronde in oro rosa al quarzo ref. 2886」/Wikimedia Commons/CC BY-SA 4.0/加工なし。掲載元はローズゴールド製クォーツのref.2886と説明しています。独立した鑑定は行っておらず、以下の4型番を示す写真ではありません。

ロンド ドゥ カルティエは、丸いケースの時計を探すときに知っておきたいカルティエの系統です。ローマ数字や青い針といった要素を、円形の文字盤のなかにまとめています。

比較の入口になるのが、ロンド マストとロンド ルイ カルティエです。ただし、名前だけで機械方式を判断することはできません。この記事ではメーカーおよび販売店の資料で確認する4型番を取り上げ、サイズ、素材、機械、ストラップの違いを整理します。

丸いケース、ローマ数字、青い針を備えたカルティエ ロンドの参考写真
参考写真:EMore98「Cartier Ronde in oro rosa al quarzo ref. 2886」/Wikimedia Commons/CC BY-SA 4.0/加工なし。掲載元はローズゴールド製クォーツのref.2886と説明しています。独立した鑑定は行っておらず、以下の4型番を示す写真ではありません。

丸いケースで読むカルティエの意匠

カルティエの時計というと、タンクの長方形やサントスの角形を思い浮かべる人もいるでしょう。ロンドは、そうした直線的な輪郭とは違う、円形の構成を比較できるモデルです。

参考写真では、外側のローマ数字、線路状の分目盛り、内側の13〜24の数字を確認できます。針の先に丸い輪を持つ形も目立ちます。一方、この記事で比較する4型番の商品説明は、青い剣形の針を記載しています。同じロンドでも写真の針形状をすべての型番へ当てはめないことが大切です。

内側に13〜24の数字があることだけで、第二時間帯を独立して表示するGMT機能があるとは判断できません。印刷された目盛りと、機械が実際に備える機能は分けて確認しましょう。

ブランド全体の背景はカルティエと時計の歴史で紹介しています。本記事では、裏付けを確認できていない初代ロンドの発売年を断定せず、型番ごとの違いを中心に扱います。

円の内側に並ぶ、三種類の目盛り

ロンドの文字盤は、数字が多いという印象だけで捉えるより、役割ごとに見ると整理できます。大きなローマ数字で時をつかみ、線路状の目盛りで分を読み、内側の13〜24を午後の時刻の読み替えに使う、という見方です。たとえば午後3時20分なら15時20分であり、内側の15は「3時」を24時間表記に読み替える手掛かりになります。これは読み方を示す例で、掲載写真の時刻を記述したものではありません。

内側の数字を見ても午前か午後かが自動で判明するわけではなく、別の都市の時刻を独立した針で示しているわけでもありません。円の中に複数の読み方を重ねる意匠として見ると、ローマ数字とアラビア数字が同居する理由を理解しやすくなります。

ロンド マストとロンド ルイの4仕様

下表は全世代・全素材の一覧ではありません。メーカー公式および販売店の資料を用いた仕様例です。日本国内の現行品や在庫を保証するものではありません。2026年10月7日の再確認で旧公式リンク2件が商品情報を表示しなくなっていたため、40mmの2型番はDOUX Joaillierの商品説明を参照しています。直径と厚さは各ページの商品説明を基準にしています。

系統・型番呼称直径/厚さケース機械ストラップ・留め具参照資料
ロンド マスト/WSRN003029mm/7.54mmスティールクォーツ動物由来素材不使用の黒ストラップ、スティール尾錠WSRN0030
ロンド マスト/WSRN003136mm/7.89mmスティールクォーツ動物由来素材不使用の黒ストラップ、スティール製留め具WSRN0031
ロンド マスト/WSRN003240mm/9.62mmスティール自動巻き・1847 MC動物由来素材不使用の黒ストラップ、スティール製フォールディングバックルWSRN0032(販売店)
ロンド ルイ/WGRN001140mm/9.62mm18Kローズゴールド自動巻き・1847 MCセミマットグレーのアリゲーター、ローズゴールド製フォールディングバックルWGRN0011(販売店)

4型番はいずれもサファイアクリスタル風防を備え、掲載されている防水表示は3気圧です。DOUXの商品ページでは、WGRN0011は商品説明の呼称が40mmに対し、詳細仕様欄には40.6mmと記載されています。測定範囲の説明を確認できていないため、表では商品説明の呼称を使っています。

マストの29・36mmと40mmは、機械が違う

今回のロンド マストでは、29mmと36mmがクォーツ、40mmが自動巻きです。したがって「マストはクォーツ」と一括りにせず、型番と機械方式をセットで見る必要があります。

WSRN0030とWSRN0031の公式説明には、高い自律性を持つクォーツとして約8年という目安が記載されています。これは購入した日から必ず8年間動くという個別保証や、8年間点検不要という意味ではありません。中古品では電池交換時期や保管状況も確認したいところです。

40mmのWSRN0032は、腕の動きでぜんまいを巻き上げる自動巻きです。直径だけでなく厚さも変わるため、36mmとの比較では文字盤の大きさに加え、横からの高さや袖口への収まりも見てください。好みの大きさと使いたい機械方式を、両方考えて選ぶことになります。

直径の差と厚さの差を、分けて読む

29mmと36mmのクォーツ同士では、直径の差は7mmですが、掲載厚さの差は0.35mmです。一方、36mmのクォーツから40mmの自動巻きへ移ると、直径の差は4mm、厚さの差は1.73mmになります。これは比較表の仕様値を引き算した比較で、実測値ではありません。直径の増え方と厚さの増え方は、同じ比率にはなっていません。

小さめか大きめかを考える段階では、まず正面から文字盤がどう見えるかを比べ、次に横からケースの高さを確かめると整理しやすくなります。29mmと36mmで迷う場合と、36mmと40mmで迷う場合では、機械方式が変わるかどうかも違います。サイズ名を一列に並べるだけでは分からない点です。

同じ1847 MCでも、ケースと装着部分が異なる

表の40mm同士では、保存済みの旧公式仕様に加え、ロンド マストはジャックロードの掲載仕様、ロンド ルイはArt Of Time掲載のメーカー説明で1847 MCを確認できます。WSRN0032の掲載仕様/WGRN0011のメーカー説明掲載先この2本を比べる限り、マストとルイの違いを機械の名前だけで説明することはできません。

WSRN0032はスティールケースとシルバーカラーのサンドブラスト文字盤、リューズの石は合成スピネルです。WGRN0011はローズゴールドケースとベージュのサンドブラスト文字盤、リューズには青いサファイアを用います。ストラップとバックルの素材も異なり、腕に着けたときの色の組み合わせを比較できます。

WGRN0011のDOUXの商品説明には40時間のパワーリザーブが記載されています。これは該当型番の公称仕様です。同じキャリバー名だからという理由だけで、未確認の別型番へ数値を転記しないようにしましょう。

黒いストラップを、写真だけで革と決めない

表のロンド マスト3型番は、いずれも動物由来素材を使わない黒いストラップと説明されています。29・36mmはメーカー公式、40mmは今回参照したDOUXの商品説明で確認しています。見た目が革に似ていても、アリゲーターやカーフと同じ素材として扱うことはできません。

一方、比較対象のロンド ルイWGRN0011はアリゲーターです。中古品ではストラップが交換されている場合もあるため、型番が示す出荷時仕様と、実際に付属している部品を分けて確認します。交換品であることだけで時計本体の真贋が決まるわけではありませんが、素材や長さ、純正尾錠・バックルの有無は購入後の使い勝手に関わります。

留め具と色の組み合わせまでが一本の仕様

29mmのWSRN0030に記載される尾錠と、40mmの比較例に記載されるフォールディングバックルは、同じ黒い帯でも留め方が異なることを示します。尾錠はピンを穴に通して固定する形式で、フォールディングバックルは折り畳み式の留め具です。帯の色だけで選ぶより、着脱の動作と留め具の収まりまで確かめると、使い方を想像しやすくなります。

また、表のロンド マストはスティールのケースに黒い帯、ロンド ルイはローズゴールドにグレーのアリゲーターという組み合わせです。文字盤単体の色だけでなく、ケースからストラップへつながる配色を見ると、同じ丸形でも印象が変わる理由を考えられます。これらは掲載仕様を見比べるための観点で、実機を着用した感想ではありません。

ほかのカルティエと比べるときの見方

角形の時計と迷っているなら、タンクの歴史と各系統の違いやサントスの歴史と特徴と合わせて、ケースの輪郭を見比べてください。

寸法だけでなく、文字盤の読みやすさ、手首に対するケースの見え方、ストラップとのつながりを確認すると、好みを整理しやすくなります。丸形の40mmと角形の幅40mmは同じ見え方にはならないため、数字だけで大小を決めないことも大切です。

中古品は型番・機械・ストラップを揃えて比較

販売名が単に「ロンド」でも、機械方式やケース素材まで同じとは限りません。候補を比較する際は、次の項目を確認しておきましょう。

  • 型番と機械:クォーツか自動巻きか、販売説明と付属書類の記載が一致しているかを確認する。
  • ケースと風防:正面・側面の写真で傷や打痕、欠けの有無を確認する。
  • ストラップと留め具:材質、長さ、交換歴、付属する尾錠・バックルを確認する。
  • 整備記録:電池交換や機械の整備、防水検査について、それぞれ記録の有無を確認する。
  • 寸法:直径だけでなく厚さと装着感を確認する。別世代の寸法をそのまま当てはめない。

詳しい確認項目は時計の購入前チェックリストと箱・保証書・付属品の見方にまとめています。写真や付属品の有無だけで、真贋や内部状態を断定しないようにしてください。

ロンドを選ぶ際は、丸い文字盤の意匠を楽しみながら、型番ごとの機械、素材、厚さ、装着部分を確認すると、自分の使い方に合う候補を絞りやすくなります。

ロンド マスト40mmの販売価格の記録

価格確認日:2026年10月7日。新品として掲載されたWSRN0032の価格記録です。売り切れページの参考額である点を先に確認してください。

対象・仕様価格区分・出典
WSRN0032/商品ID ca739
ロンド マスト・40mm・自動巻き・黒ストラップ
725,000円最終販売時の参考価格(税込・ジャックロード)
価格の出典

出典は「最後に販売した時点の参考価格」と説明し、確認時には売り切れ表示でした。その販売日や現在の再入荷価格は確認できていません。現行のメーカー公式定価や即時購入できる額ではなく、29mm・36mmやロンド ルイの価格にも流用できません。

価格・在庫・受付条件は変わることがあります。購入や依頼の際は、対象の仕様と最新の支払総額をご確認ください。