ロレックスの資産価値は、ブランド名だけでは判断できません。モデル、素材、文字盤、個体の状態に加え、購入時にいくら支払うかで、売却時の手取りとの関係が変わります。
最初に決めたいのは「どの時計を、どの条件で比較するか」です。この記事では、ロレックスをモデル別に調べる前に整理しておきたい項目をまとめます。将来の値上がりや、ブランド平均のリセール率を示すものではありません。
モデル名から、型番と仕様へ絞り込む
モデル名だけで候補を集めると、異なる時計の価格が混ざります。公式資料で仕様を確認し、販売店の表示と照合しましょう。

例えば、公式に掲載されているサブマリーナーRef.124060と、コスモグラフ デイトナRef.126500LNでは、機能や大きさが異なります。前者は41mm、後者は40mmのモデルとして案内されています。ロレックス公式:124060、ロレックス公式:126500LN
この仕様差だけで資産価値の優劣は決まりません。使いたい機能や着用感を確認する情報と、売却時の金額を確かめる情報は分けて扱います。
| 調べる段階 | 記録すること |
|---|---|
| モデルを選ぶ | シリーズ、用途、サイズ |
| 仕様をそろえる | リファレンス、素材、文字盤、ブレスレット |
| 個体を比べる | 状態、付属品、整備・部品交換履歴 |
| 購入条件を比べる | 支払総額、保証、返品・不具合対応 |
| 売却を考える | 個別見積もり、手数料、入金条件 |
愛称や略称は検索に便利でも、対象を確定する情報には足りない場合があります。見積もりを依頼するときは、型番と実際の仕様を添えてください。
関連ガイド:サブマリーナーの価値を比較する前に|型番・素材・仕様の違い、デイトナの資産価値を読む|リファレンスと価格条件の確認点、GMTマスターIIの価値を読む|ベゼル・素材・ブレスレットの違い。
比較例:欲しい時計を選ぶ段階と、価格を調べる段階
サブマリーナーとデイトナを、使いたい機能や着用感から購入候補として比べることはできます。ただし、両者の販売価格をまとめて平均しても、どちらかの型番の相場にはなりません。
候補をRef.124060に絞ったなら、まず同じリファレンスの販売情報を集め、状態・付属品・整備履歴・保証を分けて記録します。比較できる件数が少なくても、件数を増やすために別モデルを同じ集計へ入れないようにします。
また、認定中古時計と一般の中古時計を並べる場合は、保証や検査の条件を残して比較します。価格差のすべてを「時計本体の価値の差」と決めず、自分が必要とする購入後の対応も含めて選びましょう。
定価、販売価格、買取価格を分ける
メーカーの定価と、二次流通で提示される販売価格、持ち主に提示される買取価格は別の数字です。定価以上で販売されている個体があっても、その価格で持ち主が売れるとは限りません。
中古の販売額を調べる場合は、掲載日と個体条件を保存します。自分の時計の売却額を知りたい場合は、参考相場だけでなく、その個体を対象とする見積もりを確認します。
調べる順番は、高級時計の相場の調べ方で整理しています。販売価格と手取りの違いは、中古販売価格と買取価格の違いを参照してください。
値上がりの記事を、自分の回収額に置き換えない
公式価格の改定、店頭の販売額、買取見積もりは、別の記録として残します。例えば公式価格が上がっても、それだけで所有個体の手取りが同じだけ増えたとは確認できません。売却を考える時計については、型番・仕様・付属品・状態を伝えた見積もりで判断します。
買う側では、公式価格が掲載されていることと、その条件で今購入できることを分けて確認します。希望モデルの在庫や販売条件が未確認なら、価格表だけを見て購入計画を確定させないようにしましょう。別の販売店の提示額と比べる場合も、実際に購入可能な個体と支払総額を確認してから比較します。
新品・中古では保証も比較条件になる
ロレックスは、正規品販売店で販売する新品に5年間の国際保証を案内しています。一方、ロレックス認定中古時計の保証は、そのプログラムに基づく2年間の国際保証です。一般の中古時計すべてが認定中古時計と同じ条件になるわけではありません。ロレックス公式:保証、認定中古時計の認定プロセス
比較するときは保証の名称、開始日、残存期間、必要書類、修理の受付先を確かめます。販売店独自の保証が付く場合は、メーカー保証と分けて条件を読んでください。
保証が充実していることと、将来高く売れることは同じではありません。購入後の対応を比較する材料として扱い、売却額への上乗せを勝手に計算しないことが大切です。
保証年数と、対象個体で使える保証を分ける
公式の新品保証では、正規品販売店による販売、必要事項を記入した保証カード、サービス窓口での時計とカードの提示が適用条件として示されています。購入候補については、保証カードに記載された日付と付属の有無を確かめ、購入時点で残る期間を販売店へ確認します。「5年保証」という制度の説明だけでは、今から丸5年使えるかは分かりません。
通常使用による消耗や誤った使用による故障など、公式に保証対象外とされるものもあります。気になる傷や症状がある場合は、対象になるか、費用がかかるかを個別に尋ねます。認定中古時計では専用の保証カードとタグが案内されているため、一般の中古品に付く販売店保証と名称を分けて記録してください。
「何割戻るか」は自分の支払額で確認する
同じロレックスでも、購入価格が異なれば売却時の結果は変わります。定価を基準にした比率を、そのまま自分の購入額に対する回収率と見なさないでください。
計算では、購入時の支払額、保有中の費用、売却時の手取りを分けます。比較する見積もりには期限や状態の前提があるため、将来も同じ額で売れると決めつけないようにします。
時計のリセール率とはでは、定価基準と購入価格基準の違いを計算例で説明しています。
同じ手取りでも、購入額によって結果が変わる
説明用に、同じ条件の時計をAさんが150万円、Bさんが180万円で買い、それぞれの売却手取りを120万円と仮定します。購入額に対する回収割合はAさんが80%、Bさんが約66.7%、購入額との差はそれぞれ30万円と60万円です。これは特定モデルの相場を示す数字ではありません。
整備などに支出があれば、売買差額と別に加えて保有全体の負担を確認します。売却手数料を控除した後の手取りを使うときは、同じ費用を二重に差し引かないようにします。一般的なブランド評価が高くても、自分の購入条件を使った計算は別に必要です。
購入前に販売店へ確認したいこと
- 写真は販売する個体そのものか。
- 型番と文字盤、素材、ブレスレットの説明が一致するか。
- 整備日、交換部品、外装仕上げの履歴が分かるか。
- 箱、保証書、余りコマは何が付属するか。
- 保証と支払総額を、書面や商品説明で確認できるか。
分からない履歴は不明として扱います。「ロレックスだから」という理由で、個体の確認を省かないことが重要です。

売却も視野に入れるなら、時計の査定額の確認点も使えます。サイト全体の考え方は、高級腕時計の資産価値とはにまとめています。
ロレックスのモデル別価格の記録
価格の保存記録:2026年9月28日。以下は前回の原稿に記録された国内希望小売価格です。2026年10月11日の再確認では公式ページから円価格を確認できなかったため、現在の定価としては扱いません。最新価格は国内正規品販売店で確認してください。本文中の仮定の計算例や、所有個体への査定額とは別の資料です。
| 対象・仕様 | 価格 | 区分・出典 |
|---|---|---|
| 124270-0001 36 mm/オイスタースチール/ブラック/オイスター(3列リンク) | 1,177,000円 | 9月28日の保存記録:国内希望小売価格(税込・ロレックス公式) 価格の出典 |
| 126500LN-0001 40 mm/オイスタースチール/ホワイト、ブラック カウンターリング/オイスター(3列リンク) | 2,499,200円 | 9月28日の保存記録:国内希望小売価格(税込・ロレックス公式) 価格の出典 |
3針のエクスプローラーとクロノグラフのデイトナを別の製品として記録した例です。二つの保存価格からブランド平均のリセール率は求められません。正規店での在庫・購入可否、所有個体の査定額も別途確認します。
価格・在庫・受付条件は変わることがあります。購入や依頼の際は、対象の仕様と最新の支払総額をご確認ください。
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資料再確認・改稿日:2026年10月11日。公式仕様と保証制度を確認した記事であり、価格推移や収益率を実測したランキングではありません。


