中古のロレックスを探していると、「認定中古」「CPO」「保証付き」という言葉を見かけます。大切なのは、誰が認定し、何を保証する制度なのかを確かめることです。
ロレックスの認定中古時計は、Rolex Certified Pre-Owned、略してRCPOと呼ばれます。本記事ではロレックス公式の制度を扱い、販売店独自の検品や保証と区別して読みます。制度資料の確認・改稿日:2026年10月10日。価格は2026年9月28日の掲載記録で、今回は再取得していません。

RCPOは、ロレックスが認定する中古時計の制度
日本向け公式案内では、初回販売から2年以上経過した時計を対象とし、プログラムに参加する一部の正規品販売店で扱うと説明されています。年数を満たす時計すべてが自動的にRCPOになるわけではありません。出典:ロレックス公式・RCPO
中古店の商品説明に「認定」「鑑定済み」と書かれていても、その言葉だけでRCPOとは判断できません。認定の名称、発行元、今回の個体に対応する書類を確認します。正規店という看板だけでなく、その店舗が当該プログラムに参加し、その一本をRCPOとして販売しているかが確認点です。
2年間の国際保証は、今回の販売日から
RCPOには販売日から新たに2年間の国際保証が適用され、専用のタグと保証書が付属します。昔の新品購入時に発行された保証書の残存期間を、そのまま使う仕組みとは区別してください。出典:公式・保証とサービス
たとえば年式の古い時計でも、今回の認定中古としての販売日と保証の開始日は別に記録できます。「時計の年」「初回販売の日」「今回の購入日」を一つの年へまとめず、書類ごとに整理すると後の相談がしやすくなります。
保証があることと、どんな故障・損傷でも無料で直せることは同じではありません。購入時には保証マニュアルを受け取り、対象外となる条件と修理の受付先を確認します。販売店独自の追加保証がある場合も、ロレックスの保証と分けて把握します。
今回の認定書類と、昔の付属品を分けて整理する
公式の認定プロセスには、専用ポーチ、RCPOのタグと保証カード、小冊子、保証マニュアルが付属すると案内されています。これらは今回の認定中古販売に関わるものです。最初に新品として売られたときの箱や保証書が残っているかは、別の確認項目になります。公式・購入時のサービスと付属品
商品欄に「保証書あり」とだけ書かれているときは、どの時点の書類かを尋ねます。初回販売時の保証書と今回のRCPO保証カードが両方ある場合は、それぞれ何を示すかを説明してもらうと整理しやすくなります。外箱の有無や余りコマの数も、一括して「付属品完備」と受け取らず、個別の一覧で確認できます。
購入後の保管では、販売店の明細、今回の保証書、説明を受けた整備内容を一緒に残します。後日相談するときに必要なのは、同じ型番の一般情報だけでなく、自分がいつ、どの個体を、どの条件で購入したか分かる記録です。
認定済みでも、部品がすべて製造当時のままとは限らない
公式の認定プロセスでは、時計をロレックスのワークショップで検査し、必要に応じてオーバーホールや純正部品への交換を行うと説明されています。一部の古いモデルでは、防水性能と精度に例外があることも明示されています。出典:ロレックス公式・認定プロセス
ここで分けたいのは、「本物として認定されたこと」「正常に使うための整備」「製造当時の部品が残ること」の三つです。普段使いの安心を重視する人と、古い文字盤や針の保存状態を重視する人では、確認したい内容が異なります。
交換履歴がどこまで説明されるかは、購入前に個体ごとに尋ねます。「認定済みだから未研磨」「純正だから当初から付いていた部品」とは読み替えません。ヴィンテージ時計の状態・来歴・修復の見方も併せて読むと、確認する目的を整理できます。
「古いモデルの例外」は、使いたい場面から確認する
公式が一部の古いモデルについて防水性能と精度の例外を示している以上、現行モデルの数値をそのまま期待せず、購入対象の説明を確認します。例えば水辺でも使う予定なら、水に関する制限があるかを尋ねます。数字が商品欄に見当たらない場合は、性能がないと決めつけるのではなく、未確認の項目として回答を求めます。
外観についても、保証で扱う故障の条件と、購入時から説明されていた傷や使用感を分けて見ます。店頭では写真だけで見落としやすい箇所や、ブレスレットを調整したときの長さを確認し、気になる点を購入前に共有します。認定制度の説明だけで、その一本に対する好みや使い方の判断が済むわけではありません。
国内販売店の掲載価格を、個体単位で読む
価格確認日:2026年9月28日。次の金額はロレックス ブティック 表参道が掲載するRCPOの販売価格です。メーカーの新品希望小売価格や、成約を確認した価格ではありません。
| 対象個体 | 掲載価格 | 区分・出典 |
|---|---|---|
| デイトジャスト Ref.116200 販売店の年表示:2007/36mm・スチール・黒文字盤・オイスターブレスレット 商品番号:1B00052826 | 1,148,400円(税込) | 国内正規販売店の認定中古販売価格 ロレックス ブティック 表参道・該当個体 |
同じ116200でも、文字盤、ブレスレット、付属品、外装状態などが違えば比較条件が変わります。この一本の価格から、RCPO全体の平均価格や一般中古品に対する上乗せ率を求めることはできません。在庫と現在の販売条件は店舗で確認してください。
一般中古品と比べるときの確認表
価格差の理由を確かめるには、二つの商品ページを開き、次の欄を埋めて比較すると具体的です。情報がなければ「なし」ではなく「未確認」と記録します。
| 比較項目 | 確認する内容 |
|---|---|
| 時計の仕様 | 型番・素材・文字盤・ブレスレット・サイズがそろっているか |
| 個体の状態 | 傷、研磨、交換部品について、何が説明されているか |
| 整備 | 実施内容、実施時点、明細の有無が分かるか |
| 保証 | 発行者、開始日、期間、対象、受付先が分かるか |
| 付属品 | 初回販売時の箱・保証書と、今回付く書類を分けているか |
| 総額 | 税込価格、配送、サイズ調整などの費用を含めて比べているか |
一般中古品についても、整備や保証の内容は販売店・個体ごとに確認します。RCPOという名称だけで価格の妥当性が決まるわけではなく、一般中古品だから整備されていないとも限りません。制度の保証と、その一本の状態を両方見ることが大切です。
価格差を計算する前に、そろっていない条件を探す
比較表を埋めたら、まず不明な欄に印を付けます。一方だけ整備時点が明記されている場合、その差をすぐに金額へ換算することはできません。情報がそろってから、保証の相談先、外装の好み、調整後の装着感など、自分が重視する条件を並べます。
例えば、昔の付属品を残しておきたい人と、購入後の相談窓口を重視する人では、同じ価格差でも判断が異なります。掲載価格の差をすべて認定料と考えず、仕様・状態・付属品・サービスの違いが混ざった結果として読みます。条件の違いを説明できる比較なら、単純な安値順より購入理由を明確にできます。
認定は、将来の売却価格の保証ではない
真正性や動作に関する保証と、将来いくらで売れるかは別の話です。購入時に保証・整備を重視して選んだ価格差が、そのまま売却時に戻るとは見込めません。売ることも考えるなら、購入価格と後の査定額を同じ金額として扱わず、保有中の費用も分けて記録します。
RCPOを検討するときの問いは、「認定の名前にいくら払うか」だけではありません。「今回の時計について、何が確認され、誰に相談できるか」を具体的に把握して、その条件に納得できるかを考えます。
次に読む記事
本記事は公開資料による制度解説です。掲載個体の実物検査や、販売店で購入した体験に基づく記事ではありません。


